セルフ・キャリアドックのメリット

2020年07月31日

皆様こんにちは!キャリアコンサルタントの中園久美子です。本日はセルフ・キャリアドックのメリットについてお話しようと思います。

■セルフ・キャリアドックの現状

今週はセルフ・キャリアドックの導入についてご検討されている方に、より具体的な内容についてお伝えしてきました。

ご相談をされる担当者のなかには、「上司がいまいち乗り気でない」「費用対効果が気になる」といったご意見もたくさんお聞きします。

そのため、導入はしたいけれども理解を得るためにはどうすればいいかわからないといった方も多いのではないでしょうか。

キャリアコンサルティングは、数か月後にすぐ結果がでるとか目に見えて何かが変わるといったことがないから、漠然として踏み切れないといった企業も多いのではないかと思うのです。

■外発的動機付けと内発的動機付け

とはいえ、これまで導入してきた戦略がすべて効果的だったでしょうか。研修や新たな評価基準を取り入れて具体的に何かが変わったでしょうか。これまで取り入れたことに効果がなかったからきっとセルフ・キャリアドックもそうに違いないと思っていたとしたら、それは大きな誤解というもの。

これまでの戦略は「外発的動機付け」

そして、セルフ・キャリアドックは「内発的動機付け」にアプローチする戦略なのです。

内発的動機付け、つまり個人個人の資質や内に秘めた能力に働きかけ動機づけを行うことはこれまでとまったく違うアプローチですから、取り組むときに躊躇してしまうのかもしれません。

内発的動機付けへのアプローチは時間がかかりますが、本質的な課題にアプローチしますので、従業員にとっても会社にとってもとてもwinwinの状態を作りやすいのです。

■セルフ・キャリアドックのメリット

これまで、研修やアセスメント、評価制度など従業員や会社のために様々な取り組みをされてこられたことでしょう。それでも会社の課題を解決できない・・・となれば新たな取り組みを試してみられてはいかがでしょうか。

  • キャリアコンサルティングは、働く人ひとりひとりの課題を明確化し、主体性を持った仕事への取組みを促すことができます。会社のためという視点ではなく、自分のためという視点で会話が進みますので、課題解決への取り組み方が変わります。
  • キャリア研修は、自分の生き方や働き方を中心に考える場ですので、主体的にワークに取り組みます。何か答えがあるのではなく、個人個人が自身のキャリアビジョンから導き出した答えに向かって積極的に取り組めます。
  • セルフ・キャリアドックは、働く人が自分を知り、自分の能力をどうすれば会社で活かすことができるのかといったアプローチで考えますから、主体的な取り組みが期待できます。

働く人が仕事も生き方も主体的に考える。

そのことが会社を大きく動かす原動力になるのかもしれないですね。