私がキャリアコンサルタントになった理由(後編)

「ところでけっこう資格をお持ちですよねえ」

ですよね(笑)上があるなら目指したい性分なのかもしれません。難しければ難しいほどチャレンジしたくなるっていうか・・資格は自分のスキルを保証してくれるものではないと思っています。頑張った証のようなものですかね。そこに資格があるから頑張れるともいえます。だから、資格をとりたいといった皆さまの切なる思いはとてもよくわかります。そしてまたその苦しみも痛いほどわかります。だからこそ、応援したいのです。


「キャリアカウンセリングのときに心掛けていることってありますか?」

そうですね~。以前は問題解決志向が強かったのですが、最近は相談者のお気持ちをしっかりと感じたり味わったりくみとろうと心掛けています。とはいえ、時間が限られている場合はついつい問題解決に先走ってしまうので気を付けないとと思います。

また、相談者の強みを見つけるようにしています。ご本人の気づかない強みをお伝えすると、笑顔がぱあ~と広がってその方らしさが広がるんです。その瞬間はとっても嬉しいですね。


「そうなんですね。ちなみに中園さんの強みってなんですか?」

私ですか?え~と・・・自分のこととなるとわからないですね(笑)
そうですね、、強いて言えば「好奇心旺盛」なところと「素直」なところでしょうか。どんなことにも興味をもってやってみたり聞いてみたりしますね。それから、言われたことは割と素直に受け入れてやってみようとします。マラソンの練習にはこうしたほうがいいと言われれば、実直にそれをやろうとします。自分の体をつかって言われたことを検証するといった感じでしょうか。そんな自分は悪くないと思っています(笑)


「これから先、どのような活動をしていく予定ですか?」

そうですね、キャリアコンサルティングと講師業は引き続きやっていきたいですね。それから執筆活動も増やしたいと考えています。夢はキャリアコンサルタントが主役のドラマや映画ができるようになること。そうすることで、社会全体にキャリアコンサルタントという職業の知名度があがり、多くの人が利用するようになり、また多くの人がさらに目指すようになるからです。

日本人は人に相談することが苦手です。だからひとりで抱えて孤独に陥ることも多いのです。誰かに話すことで少し気持ちが軽くなったり、自分のものの見方に気づけたりするもの。キャリアコンサルティングが日常になるような活動をこれからもやっていきたいですね。


「中園さんはあとどれくらい働きたいと考えていますか?」

そうですね、しっかり働くのがあと10年ぐらいかなあ。でもまあ80歳ぐらいのときも働けているともう大満足かしらね。でも、キャリコン以外の仕事もいまだにいろいろ興味がある(笑)


「というと?」

ずっとやりたいと思っているのが截金です。もう目が辛いので無理かもしれないですけれど(笑)年をとってもできる工芸を趣味としてやってみたいですね。あとはキャットシッターにも興味がある。ドローンの操縦とかもしてみたいし(笑)あぁ、もう年齢と体力との戦いですかね(笑)


「最後にキャリアでお悩みの方に一言」

仕事で残業が続いたり、人間関係がぎくしゃくしたり、希望する仕事がなかなか見つからなかったりすると気持ちがふさいでしまいますよね。誰とも会いたくなくなったりします。そんなときは無理して会う必要はないですよ。とことん自分自身と向き合う時間を取ってほしいと思います。

そして、十分自分自身と対話をしたら、新しい自分史の一歩を踏み出してほしいです。そんなときってとても勇気がいりますよね。キャリアコンサルタントはそんなあなたに寄り添い、最初の一歩を踏み出す勇気を後押しします。あなたと共にあなたならではの戦略を一緒に考えます。「一人じゃないんだ」っていう気持ちになれるだけで、自分の奥底にしまっていたびっくりするほどのエネルギーが沸いてくるはずです。

まだ見ぬ未来の自分を創るのは自分自身です。自分をあきらめず、明日に向かって最初の一歩を踏み出しましょう。

「私の人生なんて・・」とネガティブに振り返るのは早すぎます。人生の振り返りは80歳になって考えてみても遅くはないと思いますよ。