コラム:長所を見失うな【同期のサクラ#4】

2019年11月06日

■自分の短所はすぐ探せる

設計部で一生懸命働くも、周囲と馴染めずいじけて落ち込んでいる蓮太郎。1級建築士の試験にも落ち、後輩に追い抜かれる始末。設計部の人ともコミュニケーションがうまくできないでいるそんな蓮太郎が今回の主人公です。

蓮太郎は、自分がうまくいかないことをサクラにこう訴えます。

「どうせ俺は何のとりえもない暗くてダメな人間だよ。大学も2年も浪人したし、資格も2回も落ちたし・・・」

どうしてだろうね?

私たちは自分のダメなところ探しは抜群にうまいのに、長所となるとなかなか見つけられない。周りに長所を褒められても、自分だけがそれを受け入れられないでいる。

どうしてだろうね?


■ありのままの自分を受け入れるということ

同期のサクラはそんな蓮太郎を励まし、蓮太郎が作った設計書を部長に見せに行きます。そのときサクラは、部長にこう訴えました。

「蓮太郎君は今、自信をなくし自分の欠点ばかり気にして長所を見つけられなくなっています。でも彼にはどんなに持間かかかってもあきらめない粘り強さがあります。こちらのむちゃな要求にこたえてくれる柔軟性と応用力があります。」

それを聞いていた蓮太郎は、やっと今の自分に向き合えるようになりました。

「今までの俺は、本当に最低なやつでした。どうせ自分のことをわかってくれる人間なんかいないってネガティブに考えたり。物事がうまくいかなかったら、全部周りのせいにして、人の話に耳をふさいで、自分で勝手に孤独な世界に閉じこもっていました。」


私たちは、嫌なことがあったり上手くいかないことがあると、つい人のせいにしたり、自分以外の何かが原因だと思ってしまいがちです。でもそれでは、何も変わりません。

変えることができるのは、自分と自分をとりまく未来だけ。

だとしたら、今の自分にしっかりと向き合い、自分がどう行動すればうまくいくか考えなければ未来は何も変わりません。

でも、それってとても勇気のいること。

仲間を見捨てないサクラが側にいたからこそ、蓮太郎は自分と向き合う勇気が持てたのですね。

今回は、ちょっと泣きそうになりました。