コラム:自分で決める【スカーレット#34】

2019年11月08日

今週は、主人公・喜美子の大きな転機のシーンから。
お父さんから信楽に帰れと一方的に告げられた喜美子。
家の状況を喜美子なりに一生懸命考えた結果、慣れ親しんだ今の仕事を辞め、信楽に帰ることに。

■分岐点

荒木荘に住むちや子さんに宛てた手紙から。

「うちの前には2つの道があって。
荒木荘で働きながら、仕送りしながら、内職しながら、好きな絵を学ぶ学校に週3回通う道。想像するだけで楽しくてワクワクする道です。

もうひとつは信楽に帰る道。
働くところはあっても自分がどうなっていくか想像つかへん。
ようわからん道を歩き出すのはえらい勇気がいります。勇気を出して帰る道を選びました。

自分で決めました。

自分で決めたんです。


■自分で決める

人生には思いがけない、想像もできないことが待ち受けている。
そして私たちはいつも大きな選択を迫られる。

3年前、お父さんに「大阪に行け」と一方的に言われて、やむなく大阪で女中の仕事をするはめになった。再び、お父さんから「信楽に帰れ」と言われた喜美子。

私だったら、「なんや、お父ちゃんむちゃくちゃやがな!」と怒って家族と縁を切るかもしれない。自分が頑張って貯めたお金なのだから、大阪に残って絵の学校に行きたいと主張するかもしれない。

でも喜美子は「自分で決めた」と言いきった。

誰のせいでもない。
お父さんのせいでもない。
家族が悪いわけでもない。

決めたのは「自分」

人生は自分が決める。

私たちは自分がのぞむ人生を選ぶことができる。

あきらめたら、あきらめる人生を選んだということ。
頑張ったら、頑張った人生を選んだということ。
誰かのためと思ったら、誰かのために生きたい人生を選んだということ。


喜美子の明日はどんな明日だろう。