パワハラ防止の指針が発表されました

2019年11月21日

皆様こんにちは!アンガーマネジメントファシリテーターの中園久美子です。
20日、厚生労働省からパワハラ防止のための指針が発表されました。


■具体的な指針の中身とは

今回、具体的な指針ということで、パワハラの判断事例がいくつかニュースでも流れています。この判断というのがとても分かりづらいということで、今回は特に「パワハラに当たる」事例だけでなく、「パワハラにならない」事例も書いてありましたね。

×相手にモノを投げつける
〇誤ってぶつかる

×必要以上に長時間、繰り返し激しく叱る
〇遅刻など社会的ルールを欠いた言動がみられ、採算中しても改善されない場合、一定程度強く注意する。

う~ん、どっちも受け止め方によっては、〇にも×にもなるのでは?と感じてしまいます・・・


■あいまいな表現

どっちにも受け止められる表現は、する側とされる側のさらなる食い違いが起こり、論争が白熱すると懸念されます。

「誤ってぶつかる」

言い方にもよりますが、わざとらしく「あら、そこにいたの?ごめんなさいねー!」でぶつかられると、これはもう悪質なパワハラですよね。

この場合、わざとらしいからしくないかの言い争いになりそうだし、そこはもう認知の世界だから、何とも言えません。

「遅刻など社会的ルールを欠いた」

この「など」には何が入るのでしょうか。これこそ人によって違いが出てくるかもしれません。「社会的ルール」というのはどのことを指すのでしょうか。法律、就業規則、マナーなど、私たちの周りにはたくさんの守るべきものがあるようですが、社会的ルールに何が入るのかもまた、人によって違ってくるのでは?と思ってしまいます。

「強く注意する」

この"強く"がどれくらいなのか検討もつきません。叱られる側では、どんなに優しく言われたとしても「強く注意された」ととらえるでしょう。


■パワハラ防止で心がけたいこと

そう考えますと、厚労省の指針自体も、読み手の受け止め方次第で、さまざまな解釈があるということを意識しなければなりません。

また、上司の場合、部下は自分が思っているよりも、重く受け止めていると思わなくてはいけません。

つまり、すべてのハラスメントはお互いの受け止め方、捉え方の違いから起こるのだということを認識する必要があります。

そのうえで、私たちがやらないといけないことは、

●相手がどうしてそう捉えるのか理解しようとする
●どうして自分はそう捉えるのか自問する
●人ではなく、出来事の解決に向けて協力する

「アンガーマネジメント」で自分の感情を落ち着かせ、「関わり力」で相手との関係を良好にする。どちらもパワハラ防止にはとても有効です。

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