心を落ち着かせるための「不安」を整理する3つのステップ

2020年04月16日

皆様こんにちは!キャリアコンサルタントの中園久美子です。

今日は、今世界中の多くの人が抱えている「不安」な気持ちを落ち着かせるために、何をしたらいいか、3つのステップをお伝えしてみたいと思います。

不安な気持ちは、未来のことを考えるときに持つもの。もう少し具体的に言えば、自分の想定外のことが起きるかも、あるいは想像できないといったときに、この不安な気持ちはさらに増大します。

私自身もとても不安ですが、この不安をある程度小さくすることは可能です。では、一緒にやってみることにしましょう。

■紙に書き出す

まず、この不安な気持ちは誰もがみな持っているということを自覚しましょう。それから、自分の不安と人の不安を比較したり、不安な気持ちを押し殺すのはやめましょう。不安な気持ちは主観的なもの。「あの人のことを思えば私の不安な気持ちなんて・・・」というのは必要ありません。

次に、その不安な気持ちを紙に書き出してみましょう。最初はなが~い文章になるかもしれませんが、徐々に短く、キーワードで書き出せるようになります。どんな言葉でもよいので、できるだけたくさん、何を不安と思っているかを吐き出すように書いてみましょう。

この作業をすることで、実は漠然とした不安感があるだけで、実際はそれほどでもないということがわかることもあります。

つまり、この作業は、言葉にできない不明瞭な感覚を、明確な言葉で可視化していく作業なのです。

■要素を分ける 

この作業ですが、できればポストイット1枚に1ワードずつ書いていくのがいいでしょう。淡々と作業をすることで、しばし不安な気持ちから距離を置くこともできます。距離を置くことはとても大事。なぜなら、不安感からくる心へのダメージを減らすことができるからです。

これらの不安感を書いたキーワードを、今度はカテゴリー別に分けてみましょう。

例えば、「自宅待機」「給料」といったカテゴリーと「子どもの勉強」「授業開始はいつ」「成績」といったカテゴリーは別にすることができますよね。

さらに、要素を分ける作業もせっかくですからやってみましょう。

例えば、「自宅待機」が不安ということから、何がどう不安なのか、要素を分けるのです。

「自宅待機」=「いつまで、期限が不明」+「家での居場所」+「リモートワークの方法が難しい」+「自宅だと怠ける?」

こんな風に、ひとつのキーワードにはほかにどんな要素が含まれているか分解することで、本当は自分が何に不安がっているのかを明確にすることができます。

■今に集中する

最後は「今に集中する」です。冒頭にお伝えしたように、私たちは未来のことを思うと不安に駆られます。また、過去のことを思い出すと「不満」があふれ出てきます。これらはすべて「今ここ」に集中していないから。

私たちが前に進めるのは、「今ここ」に集中して、やるべきことをしなければならない。そのためにも、今できることをコツコツとやっていくこと、今に集中することが、不安な気持ちを減少させる一番の近道なのです。

先ほどの、自宅待機が不安の場合、今ここに集中できることはなんでしょうか。

いつまでかといった期限は、これは会社に尋ねるか、あるいは世の中の状況をみながらということですから、今できることでは少ないかもしれないですね。

でも自分にとっての心地いい居場所作りを家族と相談したり、リモートワークの方法について今から1時間学んだりすることには集中できるはずです。

もし自分が怠けるかもとわかっているのであれば、怠けない方法を集中して考えたりググってみることもできますよね。

こんな風にして、今に集中する行動をとることで、不安な気持ちを小さくすることができ、なおかつ前に進むこともできます。


いま、不安な気持ちはみんな持っていることでしょう。それでも、その不安な気持ちに押しつぶされないために、自宅でこの3つのステップをぜひやってみてはいかがでしょうか。


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