従業員の満足度とキャリアコンサルティングの関係

2019年03月05日

今朝のニュースで、大戸屋が12日、全店一斉休業すると発表しました。

一連のアルバイトの不適切な動画の影響について、会社側は社員教育の徹底と清掃を実施するのだそうです。

■従業員教育がどこまで効果的か

社員教育の徹底は、確かに一定の効果はあるでしょう。

ただ、その内容にはさまざまな禁止事項が盛り込まれている。

スマホの所持禁止、SNS投稿禁止、・・・

一部の人間の不適切な行動によって、他の従業員にも多くの禁止事項が課せられてしまうと、せっかく真面目に頑張ってきた従業員のモチベーションが下がってしまうのは必至です。

それでは、どうすれば従業員はお客様のためにも会社のためにも、従業員自身のためにもプラスになる行動をとることができるのでしょうか。

■役割と意味

「レンガ職人」のお話をご存知でしょうか。

レンガをもくもくと運んでいる職人に対して、ある人が質問しました。

「君はいったい何をしているんだね?」

A「レンガを運んでいるんだよ」

B「学校を作っているんだよ」

C「子供たちの未来をつくっているんだよ」

レンガを運ぶのが仕事でも、その「意味」は人によって大きく違ってきます。

その違いが、仕事に対する熱意やモチベーションに大きな変化を与えるのです。

■意味を見出すためには

私たちは、仕事をするのにただタスクをこなすだけではありません。

無意識にもそこに、自分なりの意味を見つけ、その意味に沿う行動をとっているのです。

「おいしい魚を食べて、人に幸せになってもらうのが私の仕事」

そう思えば、料理を作る時も丁寧にすることでしょう。
接客にも自然と笑顔が出ることでしょう。
幸せになってもらうためのサービスにも気を配ることでしょう。

「1時間〇円のバイトで、作られた料理を運ぶのが私の仕事」

そう思えば、ただただ運ぶだけになってしまうでしょう。
もっといいパフォーマンスができるはずなのに、時給分のパフォーマンスしか出さないでしょう。

■やりがいや強みを見出す

せっかく能力があっても、その仕事に対する意味や周囲からのレッテルによってはその能力を出し惜しみさせてしまうかもしれないのです。

だからこそ、一人ひとりの能力ややりがい、強みを一緒に見出し、互いに共有する必要があります。

キャリアコンサルティングでは、ひとりひとりの能力ややりがい、強みを見出し、仕事に対するモチベーションを維持・向上させる効果があります。

企業内キャリアコンサルティングを実施することは、従業員ひとりひとりの話を丁寧に聞いているよという会社の姿勢を伝えることにもなります。

「話を聴いてもらえた」というのは、人間の承認欲求を満足させてくれます。

その従業員の満足度が顧客満足度につながるのです。

企業内キャリアコンサルティングで、従業員の素晴らしいパフォーマンスを全開させませんか。