自分の可能性を狭めていませんか

2020年05月13日

はじめまして、西中です。
就活生のみなさん向けに、ブログを担当させていただくことになりました。
どうぞよろしくお願いします。

■STAY HOMEで創造する

収束しつつあるものの、STAY HOMEの日々が、まだ首都圏含めて、特定地域では続いています。

今年は「就活戦線異常あり」悩んでいる方も、例年以上に多いのではないかと思います。

私自身も、早く現場に戻り、みなさんのお力になりたいと、ヤキモキする日々...。

でもあともう少しだけ、耐えるときなのかもしれません。

このせっかくの時間を、少しでもニュートンのような"creative vacation"「創造的な休暇」に出来ればと思い、映画鑑賞や読書もいつも以上にするようにしているのですが、「ドリーム」という、キャリアに関して、非常に勇気が湧いてくるような一本を鑑賞できました。

■映画『ドリーム』

舞台はまだ、オフィスやトイレが白人と有色人種を分けなければならない、分離政策下の1960年代のアメリカ。

そんな中、NASAの計算係のスタッフとして、アメリカ人初のジョン・グレンの単独宇宙飛行を陰で支えた、3人の黒人女性たちの物語。

人種差別的な環境に屈することなく、三者三様に自分のキャリアを勝ちとっていく姿には感動せずにいられないのですが、今回はその中でもあえて、メアリーとその上司、ゼリンスキーの場面を。

メアリーのエンジニアとしての優秀者を見抜いていたゼリンスキーは、メアリーにエンジニア養成プログラムに空きがあると勧めます。

ゼリンスキー「技術者向きの人間は技術者になるべきだ。一生計算係か?」

メアリー「私は黒人女。叶わない夢は見ません。」

ゼリンスキー「私はユダヤ人。両親は収容所で死んだ。それが今では人間を宇宙に送る宇宙船の下に立っている。我々は夢を生きているんだ。もし君が、白人の男なら、エンジニアになりたいか?」

メアリー「いいえ。既になっているはず。」

その言葉に背中を押されて、エンジニア転身に必要な学位を取るため、裁判所に嘆願書を提出。(メアリーはのちに、全米初の黒人女性航空エンジニアとして、更新育成や全人種の女性の地位向上に貢献。)

■あなたのドリームは?

就活のお手伝いをさせていただいていて、非常にもったいないな、と感じる場面があります。

「将来子供が出来たら、子育てが大変なので親元から離れられない。だから転勤のある全国型の総合職には就けない」(と、今差し迫って、結婚や子供を産む予定があるわけでもないのに決めつけている。)

「一人っ子で親の介護があるので地方には行けないしあまりバリバリは働けない。」(現在ご両親は健在であるにもかかわらず...)

「女(男etc...)はこうあるべし!」と言う外的な制約がなくなっても、依然として私たち一人ひとりの中には、自分の制限する思い込みが働いているのかもしれませんね。

ずいぶん先々のことをしっかり考えていて、自分の頃と比べたらとっても慎重で、もちろん関心もするのだけれど反面、どんな人がパートナーになるかわからない(し、結婚という選択肢を未来のあなたが選ぶかは、本当にはわからない。)

子供を何人いつもつのか、そしてそのとき子育て学校といった環境が、今と同じとは限らない。

それに...

もしも条件だけで、仕事を決めるとしたら、結構覚悟が必要じゃないかな、と思います。

NASAにIBMが入って、計算係の仕事が全て、なくなったように、今やAIがこれからの仕事をすっかり変えてしまう可能性も大。

私たちの想定を凌駕する未来が、今、まさにやって来そうな気配。

それだったら...

もしも、あなたを縛る「制限」が、なかったら?

自分の「やってみたい!」気持ち、

興味関心、それに素直になってみたらどうなるのかなって思います。

そんなふうにもう少しだけ、自分の情熱の核心を掘り下げて考えてみては。

そうしたら、ひょっとしたらそこには、決して消えない情熱のマグマがあって、実はどこまでも、行けるのかも。

キャサリンとドロシーのキャリアストーリーも素敵ですよ。

勇気をもらえる映画「ドリーム」、ぜひ観てみてくださいね。