ティーンの気持ちはどうして甘酸っぱいのだろう

2018年03月20日

ティーンという響きに甘酸っぱさを感じるのは、ティーンと呼ばれる年代がはるか昔だったからでしょうか(笑)

本日は、アンガーマネジメントティーンインストラクター養成講座を開催いたしました。

この講座は、ティーンの皆さまにゲームを通してアンガーマネジメントを身につけていただくためのファシリテーターを養成する講座です。

■こども?おとな?

果たして中学生や高校生は子供でしょうか、大人でしょうか。

私たち大人も含め中学生、高校生もまた、その立場を都合のいいときに都合のいいように解釈したりします。

そのため、「大人の階段のぼる~~♪」ティーンたちは、その都合に振り回されるがゆえに自分自身のほんとの気持ちを置いてけぼりにしてしまうのかもしれませんね。

■アンガーマネジメントゲームfor teenとは

このゲームは、ひとつの「出来事」に対してどれくらい怒るのかを互いに認識しあうゲームです。ゲームと言っても、勝ち負けはさほど重視せず、その途中の「トーク」を重視します。

同じ出来事なのに、どうしてこうも怒りの温度が違うのか。どんな風に対処したらその温度を下げることができるのか。ゲームのなかで、自分とは違う他者の価値観を目の当たりにしながら自分の感情に向き合うゲームなのです。

■ぜひ中学生や高校生にゲームをしてほしい

このゲームのねらいは、「他者との違いに自分を観る」ということ。

このことは、ティーンのみならず、大人にも言えること。他者の価値観を認識し、そのうえで違いを受け入れるということで、懐が深くなり、小さなことにイライラしなくなります。

それでも、最初は他者の価値観にイライラしたりして、つい自分を守ろうとしたりするもの。

その抵抗感を普段から慣れているゲームを通して体感することで、徐々に相手の価値観を受け入れることができるようになるのです。

■ティーンへの危機感

仕事がら、高校生たちと話をする機会があります。

彼らは、あまり枠からはみ出そうとしません。それには私たち大人の責任もあると思います。大人の善しとする方向に誘導する、道徳を押し付けようとする。

もちろん、それはそれでしつけや教育ということではあっているのでしょう。

大事なのは、「考えてもらう」ということ。

なぜ、他者と違うのか。それはどうしてか。どうしたらよくなるのか。

答えはありません。どれも正解でどれも違うかもしれません。

いずれにしても、自分で考え、自分の道を自分で切り開く力を身につけていただきたい。

それが、アンガーマネジメントファシリテーター中園からの願い なのです。