キャリア研修の効果

2020年07月29日

皆様こんにちは!キャリアコンサルタントの中園久美子です。本日は、セルフ・キャリアドック制度のもうひとつの柱である研修についてお話しようと思います。

■キャリア研修の位置づけ

セルフ・キャリアドックは、主に従業員ひとりひとりに対してキャリアコンサルティングを実施することに重きを置いています。一方で、グループ全体にアプローチすることで、さらなるキャリア形成の促進も行っています。

とはいえ、多くの人が「あれだろ?お決まりのよくある研修でしょ?」と思われるのも無理はありません。でもそれは違います。

セルフ・キャリアドックで実施されるキャリア研修は、キャリアコンサルティング実施後に行いますから、キャリアコンサルティングで洗い出された課題解決にフォーカスした研修なのです。

一般的な研修とはまったく方向性が違いますし、担当したキャリアコンサルタントが実施するからこそ意味があるのです。

■研修の具体的な内容

キャリアコンサルティング自体が、ある程度対象者を絞っていますから、これまでの傾向と合わせれば、ある程度の課題は予測されます。その中からさらに必要とされるコンテンツに絞って行いますので、一般的な研修とは全く違う内容になります。

もちろん、企業側が望む従業員の行動変容のゴールも取り入れますので、研修はその企業に合わせたオーダーメードの内容になるのです。

50代従業員対象『定年後を自分らしく過ごすため今どう働くのか』

20代従業員対象『自分のキャリアプラン軸にした働き方改革』

30代従業員対象『これから10年間の仕事と家庭のキャリアプラン』

などなど・・

■研修の進め方

キャリア研修というと、ゴールのないゴールを目指しているような感じがするかもしれません。それはひとえに、具体的な数値目標や統一の行動指針がないことによるものだと言えるでしょう。

そもそも、キャリアという言葉は、会社という大きな組織ではなく、働く人個人に紐づく言葉なので、ゴールが同じでないというのは当然のことです。

とはいえ、大枠でいうゴールは「自分らしいキャリアの獲得」「輝きながら働ける」といったことがゴールになりますので、あとは手段と具体的なゴールが人とは違うといえるわけです。

そのため、研修ではワークの時間がほとんどです。研修で行ったワークを元に、明日からの仕事にどう取り組むかといった投げかけも行いますから、お仕事をしながら日々効果的なセルフワークをしているともいえるのです。

セルフ・キャリアドックは、このキャリア研修があるからキャリアコンサルティングとともにその効果を発揮するともいえるのです。